20年目の情事

もう20年間W不倫生活をしています。不安がないと言えば嘘になる。でも、一人で生きていくには辛すぎる。

私のコト

高級住宅地の大きな家に高級車を並べ

優秀な息子に

可愛い娘


誰が見てもセレブに違いない今の私



そんなハリボテな生活も長く続けているとそれなりに様になってくる。

まわりにいるセレブな種類の人たちは何の疑いもなく私を同種だと思っているようだ。


本当に上品ですね。

と誉められることも何度もある。


もし生まれながらにしてセレブだったら、何の苦労もなく当たり前のようにそれらは身に付いていたんだろうか?


この家に嫁いできて以来、姑にバカにされながらも、私は死に物狂いでこの家の人間になるべく努力をした。


今となっては滑稽にも思えるが、当時自分が最も上品で美しいと思う女優さんを徹底的にコピーした。

話し方、立ち振舞い、その身のこなしを全力で完コピした。

それが今のわたし(笑)


実のところ

私はあまりにも残念な家に生まれ落ちている。

働かない父

ノイローゼの母


もう一つずつ付け加えると

ネグレクトの父に

毎日殴る蹴る暴言の虐待魔の母


今、どう冷静に考えても本当に残念な家だ。

あまりにも過酷な子ども時代。


『人は、産まれながらにして平等なのです』


と、あのスピリチュアルカウンセラーの先生のお言葉が真実だとすれば、

私の不幸の大部分は子供時代に終わったのかもしれない。

4番目の男

カズは4番目の男


ずっとスポーツをしていたという彼は

体も大きく、40代後半のわりにはそれなりにちゃんと引き締まっている。

ジムにも通ってるらしい。


彼のかなり強引なその性格は自信の表れか?

セックスが最高に上手い。

そして強い。


飲み友達になるという約束で会ったにも関わらず、いつの間にか彼の強引さに引き込まれ付き合うことになってしまっている。


最初は適当にあしらっていたつもりが

心がいつの間にか彼にどっぷり浸っていた。


カズはセックスも上手いが

それ以上に口が上手い。


情熱的な愛の言葉と

胸が熱くなるようなラブメールの数々


私は本当に彼を信じていた。


もう何年も男性不信になっていた私の心を薔薇色に変えた人。




あの日までは


今、私は5番目の男を探そうとしている。


ため息が出る。

あの人の側にずっといたかった。

いつもの

今日もいつものホテルへ向かう。


お洒落して身なりを整えて

ダテメガネを鞄に入れる。


こんなもので誤魔化せるのか?と思いつつ、気休めにはなる。


彼はいわゆるラブホを嫌がるのでいつも予約された普通のホテルのデイユース。

一見大人な選択だが、狭いし、マンネリするし、私はあまり好きではない。


彼とはあるサイトで知り合って1年ほど。

こういう関係になってからは9ヶ月ほど。

私の感覚からしたらまだ始まったばかり。


だけど彼は最高でも8ヶ月ほどしか付き合ったことがないと言っている。


じゃあ何か?

そろそろ私はフラれる時期なのか?


と、たまに思う。




今の人。過去の人。自分のこと。


ここには私の日々の出来事をリアルに書いていこうと思います。


モラルに反することもたくさんありますので、気分の悪くなる方はご遠慮くださいね。