サヨナラの覚悟
クリスマス
娘と2人でNYにいた。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリー。夕方にもなると人が多過ぎて近づくことも困難だけどとても綺麗。
トランプタワー。実際にトランプさんが住んでいるのがNY五番街のここ。
表には機関銃を構えた警官が数名立っている。
この脅しに屈することなく奥のスタバにたどり着けた人はさぞ勇敢だ。
ちなみに、入ってもいいらしいがほぼ誰も入ろうとしない。
我が家は自由な家で、旦那は毎年息子を連れてハワイにゴルフに出かける。
だから私は娘と2人で女子旅が定番。
いつもはアジア圏をサクッと楽しんでいるが、今回は珍しく14時間も離れた東海岸まで来ていた。
最後のデートの2日後には出国していた私。
多少の音信不通くらいにはなる。
こっちに着いてから送ったメールが日本の夜中3時だったらしく、何で?と聞かれ、いや、今ニューヨークだし。と言ったのにまずイラッとしたらしく、
次に帰る日にちを知らせずに勝手に帰って来たと、またもイラッとしたと言う。
そう、私が雑な人だというのは認めます。
でもよ、どこまで事細かに日々の生活を伝えればいいの?
カズだって、1日1通しかメールくれないよね?
もっとたくさん話したいからライン教えてって言った私に、いや、ラインしてないし。と嘘ついて教えてくれなかったし(←普通に音鳴ってたからすぐバレた)
必要最低限の連絡にしろ的な体制を作ったのはあんたのほうじゃないの!?
調子いいこと言わないで!帰国の日を教えたら、迎えにでも来てくれるつもりだった?
と、頭の中グルグルしながら呪いのメールを何度も読み返す。
もう、思いつく限りの脅しと悪口を書く私。
何度も何十回も読み返すうちに気持ちが少し落ち着いてきた。
どんなに怒ったって、悲しんだって、終わりにすると言われた以上、もうその先はない。
諦めるしかない。
何度もそのメールを読み返すうちに少し現実世界に戻ってきた。
そして最後に付け加えた。
な〜んてね。ウソだよ。
カズ、元気でね。
じゃあね♪
と、壊れそうな心で精一杯明るくメールを閉じてみた。
もう、ボロボロで、文字も読めない
何も見えない。
これで最後だと必死に自分に言い聞かせて
メールを送信した。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。