彼のお願い
そう。
彼のお願い。
忘れていたわけじゃないけど
面倒くさがり屋の私。
何気にスルーしてきた。
初めて会った時の服を着て来てほしい。
あの時、もう
衝撃を受けるほど可愛かった(←彼いわく)
あの時の服装で来て。
いいんだけど、
季節が変わったし暑いし〜
と、流していた。
それともうひとつ。
お弁当を作ってきてほしい。
きっとこれはお料理上手な女性には
むしろ嬉しいリクエストかもしれない。
でも私はたいして得意分野でもないし
何と言ってもうちはいつも旦那さんが家にいてるから、
かなり難易度が高い。
それにお弁当を作って持って出かけるなんて不自然だし・・・
と、色んな理由をつけては先延ばしにしてきた。
でも、もう、ここは仕方ない。
やるしかない。
約束の日。
前日から頑張って下ごしらえ。
唐揚げはズルして近所のおかず屋さんに揚げてもらったけど(←ごめんよー)
あとはなんとかやってみる。
だし巻き卵もなんとか作り、
彩り考えて完成。
そして初めての日の服装に着替えて
彼に会いに行った。
お弁当作らされてる時点では下がってたテンションも
ホテルに着くと少し回復。
仕事で20分遅れてきた彼とお部屋へ。
(↑実は来ないのかと思って焦った)
緊張・・・・
怒ってるのかな・・・
と思ってたのに、何気に優しい顔をしてる。
というか、可哀想な人を見るような顔。
部屋に入り、ベッドに腰かけて
真っ直ぐこっちを向いて、
私の話を聞いている。
私はたくさん書いた悪口は本心じゃないこと、
今でもずっと好きなこと、
それから、それから・・・
もう、何を話していいのかわからない。
声にならない・・
泣き落としだ。なんて思ってたのに
涙も出ない・・・・・
「こっちにおいで」
動けない私
「こっちにおいで!」ともう一度彼。
やはり緊張して動けない。
「許す!」
「もう許すから。もういいから」と彼。
許す?
そうなんだ。許していただけるんだ。
へぇ・・・
と、なぜだか冷めた気持ちになる私。
彼: なんかあんまり嬉しそうじゃないよね?
とにかく、こっちにおいで。
そう言って私の腕を掴むと同時にベッドに押し倒す彼
いつもと同じ・・・
強引なカズ
片手で私を抱き抱え、
その手で私の手首を掴む。
動けない
この時間がとてもいとおしく
好きだった。
なのに
なんだろう・・・
私の心と体があまり喜んでいない
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